トム・クルーズの誕生日7月3日(日)に、トムの通訳を長年務めた 戸田奈津子さん、日本語吹替え版マーヴェリック役の森川智之さんが登壇!また、トム&戸田さんのバースデーを祝福しに、世界で活躍する次世代の“ベスト・オブ・ザ・ベスト”、モデルのUTAさんもサプライズ登場!最後にはトムからの特別メッセージを、その場で戸田さんが通訳する胸熱イベントを実施しました!!
公開から早くも1か月を迎えた本作は、ここ日本では累計興行収入が70億円を突破し、2020年以降(コロナ禍以降)に日本で公開された実写映画のNo.1を記録!さらに、全世界でも世界興行収入が10億ドルを突破し、公開からたった1か月で全米歴代映画興行収入ランキング15位まで上り詰め、止まらぬ勢いで成績を伸ばし続けており、まさに全世界で社会現象化している。そんな、未だ話題に事欠かない本作、『トップガン マーヴェリック』で変わらぬトップスター性を証明したハリウッドのベスト・オブ・ザ・ベスト、トム・クルーズの記念すべき60歳の誕生日でもある7月3日に、トムからの信頼が厚い字幕翻訳者・戸田奈津子さんと、今作を含め数々の作品でトムの吹き替えを担当している声優・森川智之さんをお迎えしてのイベントを実施。この日の劇場内はめでたく、満員御礼状態。まだまだ本作の勢いが留まることを知らない様相を窺わせる中、観客の盛大な拍手と共に満を持してイベントがスタート!
まず初めに戸田さんは「今日は本当に、こんなことになるとは思いもしませんでした。たまたまトムとお誕生日が一緒なものですから、このようなイベントを催していただいて、トムに感謝でございます。」森川さんは「短い時間ですが、今日は皆さんと一緒に戸田さんとトムのバースデー、思いっきりお祝いしながら楽しんでいきたいと思います!」とそれぞれご挨拶。また、トムと長年親交がある戸田さんは、誕生日には毎年必ず花が届くというのだが、今朝なんとトムからプレゼントとして花とHERMESのスカーフが届いたそうで、黒の衣装に映える鮮やかなスカーフを早速身に着けての登場だった。また、戸田さんはプレゼントに添えられていたトムからのメッセージカードに記載された署名「TC」についても説明。「親しい間柄では、皆彼のことを【TC】と呼ぶんですね。なので、暗号めいたTCという署名が書かれています」と語り、森川さんは「なるほど、イーサン・ハントもやっている(暗号的な)ことですね!?」と相槌を入れ、会場は笑いに包まれた。
そして話題は…先日のトム来日時に今までいつもトムの通訳を担当していた戸田さんが不在だった件に。戸田さんがその経緯について「もうトムの通訳を30年近くやってきましたけど、トムはいつもやること全てに熱心でしょう?彼はいつも200%の力を出す人で、そんな彼を通訳しているのね。でもこの年になって、パッとうまく通訳できなくなったら、もし私が100%の力でしか応えられなかったら、常に200%の力をだしているトムに申し訳ないなと思ったんです。それで来日の1か月前くらいには「(日本に)来る」という連絡はきていたんですが、その時に今回は通訳を降ろしていただきたい、と連絡したんですね。そしたら、かなりびっくりしてましたけど、状況を説明したら理解してもらえて、そして今回は辞退しまして…(笑)でも来日時は(プレミアに参加して)、楽しい時間は過ごすことができました。」と明かし、「記者会見の時、いつも手を取って壇上から降ろしてくれたり本当に光栄だと思いましたし、通訳の時も訳しやすいように言葉を切ってくれたり、なんであんなに優しくしてくださるのかわからないけれど、トムは本当に優しい方です。」と思い出を述べた。また、同じく本作の記者会見・レッドカーペットに顔をみせていた森川さんも「僕はトムとは数える程しかお会いしていないですが、思い出といったら…トムのファンサービスの凄さですかね。本当に世界一だと思います。あとは、以前新宿の歌舞伎町をジャックして8月の炎天下の中、2~3時間のレッドカーペットを歩いたときなどは汗一つかいていなくて。しかもですよ、そんな鍛え抜かれたスーパースターの隣に戸田さんがずっと付いていらっしゃって、逆に戸田さんの方が凄いんじゃないかなと思いました!」と、トムの人柄にまつわる思い出をそれぞれ語った。
エピソードトークに盛り上がる中、ここで、本日はトムのバースデーということで、日本全国からTwitterに寄せられたお祝いのコメントを劇場の大スクリーンで一挙大公開することに!【世界一好きな映画をつくってくれてありがとう】などと鑑賞した方々の感極まったコメントが映し出された壮観なスクリーンに森川さん「胸熱ですね!長文ですね、すごい!」戸田さんは「これ、写真に撮って、全部のコメントを訳してトムに送りますね!喜ぶわよ~」とそれぞれリアクション。多くの方の胸に刻まれているであろう本作について戸田さんは「実はこの映画の字幕を作ったのはもう2年も前で、でもコロナが流行ってしまって、2年間棚の上で埃をかぶっていたんですね。こうして解禁になるまで、トムには『ネットで(『トップガン マーヴェリック』を配信しろ』という凄い圧力があったわけです。でもトムは『絶対にこれは映画館じゃないとダメだ!』って頑として戦ったんです。そうして待ちに待って、この大ヒットでしょう?本当に、トムは映画館を救ったといっても良いと思いますよ。これだけヒットしたわけだから。その想いが届いたのね。あの情熱は凄いと思う。」と熱弁。森川さんも「延期がずっと続いていましたが、この時期での公開はグッドタイミングでしたよね。それに、これから夏休みじゃないですか!またまた大変なことになりますよ!」と留まるところを知らない“トップガン現象”はまだまだ終わらないことをアピールした。
そんな中、本日がめでたく誕生日のトムと戸田さんを盛大にお祝いすることとなり、ここで本イベントのサプライズゲスト、“ルースター世代”代表として世界で活躍するモデルのUTAさんがバースデーケーキを伴って登場!「長年、第一線で活躍されているトムと戸田さんのバースデーをお祝いする事ができて光栄です」と、戸田さんとトムを祝いつつ、観客へ向けても挨拶を行った。この予想外のサプライズ演出に思わず戸田さんは「こんなイケメンの素敵な男性にバースデーを頂けるなんて、ありえないことですね!バースデーケーキ、食べるのもったいないですね。」と特製胸熱バースデーケーキに感激!
本イベントへの登壇が実現したUTAさんは、父に本木雅弘さん、母に内田也哉子さんを持ち、本人もモデルとして世界中を飛びまわる等活躍しており、ルースターが父グースと同じパイロットの道を選んだように、同じエンタメの道を歩んでいるというまさに“ルースター世代”の代表。そんなUTAさんは、本作の字幕版・吹替版両方を鑑賞したとのことで「とにかく熱意の深さにやられました!本当に全ての感情が揺さぶられたというか。前作を観ていない状態で本作を観たのですが、ぐんぐん引き込まれました!」とアツく感想を述べた。
続けて、UTAさんは戸田さんと森川さんに質問を投げかけ、まず戸田さんに「字幕は字数の制限がある中で、どこにポイントを置いて翻訳しているのですか?」と質問。戸田さんは「字幕の字数は限られていますから、セリフの全部は訳せない訳です。たまに直訳していると思っている方がいるのよ。でもそうじゃないんですね。一番重きを置いているのは、その人の気持ちが一番出るセリフを訳すこと。訳が合ってる・合ってないとかそういうところを批判する人がいますが、一番重要なのは、感情的にちゃんと訴えられる日本語(になっていること)を心掛けていますね。」と答えた。
また吹替版で映画を観ることが初めてだったというUTAさんは、森川さんにも「トムを演じるにあたり、意識しているところはありますか?」と質問。森川さんは「戸田さんとも話したのですが、字幕と吹替、共通しているのは、お手伝いしているということ。映画の面白さをしっかり後押しできるような仕事がベストだなと思っていて。トムの吹替に関しても、やっぱり、トムの作品に対する想い、マーヴェリックの心情をしっかりと、トムと同じように役作りしながら声を発していくという部分を大事にしていますね。それに、『森川智之』という声優が前面に出ないように、映画を観た方が「これ吹替だったんだ」と思われるくらいの気持ちで臨みました。」とプロ意識を垣間見ることができるような回答を述べた。また、逆に森川さんからUTAさんにも「この世界に飛び込むにあたって、ご家族からのアドバイスはありましたか?」と質問する場面が。UTAさんは「正直、役者の経験はまだないので、同じ舞台に立っている意識はないのですが、表現をしていくという意味では、同じ世界にいるとして、父からはよく『自分の納得する道を選んでほしい』とよく言われますね。まだまだ失敗や不安が多いのですが、自分の納得というのは迷いながらも自分で答えを出していく強さのことなのかなと思いますね。」と感慨深げに語った。そんなUTAさんを戸田さんは「彼は、凄いポテンシャルがあると思うんですよね。このお顔に、それに英語を喋れるでしょう?私から見たら、彼は映画界の大谷君ですよ!」とインターナショナルに活躍するUTAさんにエールを贈ると共に太鼓判を押した。
イベントも終わりに差し掛かってきたところで、更なるサプライズが!なんとトム・クルーズより、サプライズで日本の為にビデオメッセージが到着しており、その映像が流されることに。そして、この映像のトムのメッセージを、これまで初来日からずっと傍でトムの通訳を務めてきた戸田さんが“最後の通訳”としてその場で翻訳!
「ハイ、皆さん。『トップガン マーヴェリック』を大画面の映画館に観に来てくださっている日本の方々、本当にありがとう。これはその体験をしていただくための映画です。皆さんが映画に求める興奮と期待、それに応えるのが僕の仕事です。皆さんに楽しんでいただければ、それ以上の喜びはありません。僕はあなた方のためにこの映画をつくったんです。日本を訪れるたびに皆さんが僕に示してくださる限りないご厚意にも感謝します。僕にとって、それは特別な、大切なものです。皆さんと東京でプレミアを楽しんだことも忘れられません。来年の夏『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で訪れるときもまた同じことをしたいと思います。どうかこれからの夏を楽しんでください。そして来年、お会いしましょう。ありがとう。」とファンサービスをとても大事にするトムらしい喜びに満ちたメッセージに会場は歓喜と熱気に満ち溢れた。締めくくりには3者、それぞれこの場に集まったトップガンファンの方々に最後の挨拶を贈ることとなり、まずUTAさんが「自分と同世代の人たちに、この最高な映画体験をしてほしいと思っています!この“トップガンスピリット”が未来に受け継がれていくと良いなと思います!」、続けて森川さんが「本当に最高の映画で、僕も時間があれば、足しげく通いたいですけども…この夏、皆さんには本作を何度も観て、涼しい映画館で“熱い夏”をすごしていただいて、胸熱な体験をしていただければと思います!【考えるな!映画館へ行け!】」と決めセリフ。最後に戸田さんが「今日は本当に思いがけないプレゼントをありがとうございました。この映画、まだ公開して1か月しか経っていないのに、リピーターがすごいんですよね。海外では、もう「トップガン何回観た?」っていうのが挨拶になっているんですって。それくらいの映画ってないし、大画面で観るべき映画という念願を実現したトムは本当に素晴らしい。私は彼と比べようもありませんが、一つ共通しているのは、映画が好きだということです。彼は本当に映画が好きだし、つくることが好き、その点で私は末席ながら同じ情熱を共有しているわけで、本当にこのトムの成功をおめでとう、と言いたいです。」と締めくくり、胸熱極まる、本イベントは幕を閉じた。